ペパーミントティーにカフェインはある?結論と、確認すべき原材料リスト

結論から言うと、ありません。ペパーミントの葉だけで作ったペパーミントティーは、自然にカフェインを含まないお茶です。夜に温かい一杯が欲しいときや、1週間だけカフェインを控えたいときにも、その点では安心して選べます。
ただ、この疑問がなくならないのには理由があります。「ミントティー」として売られているものの多くは、純粋なペパーミントではありません。モロッコ風のミントティーは、たいてい緑茶にミントを合わせたものです。スーパーで見かける「ミント」のティーバッグには、ミントの香りを付けた紅茶や緑茶もあります。マテ茶にミントを重ねたエナジー系のブレンドもあります。どれもカフェインを含みますが、箱の表の「ミント」という文字だけでは、手にしているのがどれなのか分かりません。
この記事では、ペパーミントそのものの答え、飲むとシャキッとする感じがする理由、カフェインを含むミント系の飲み物、そして代表的なハーブティー全般への同じ確認方法を順に説明します。
ペパーミントにカフェインがない理由
お茶のカフェインは、ある1種類の植物から来ています。Camellia sinensis(チャノキ)です。緑茶、紅茶、白茶、ウーロン茶、プーアル茶は、いずれもこの木の葉を異なる方法で加工したもので、どれもカフェインを含みます。1杯にどのくらい入っているか、そしてなぜ茶の種類が出発点にすぎないのかは、お茶のカフェインガイドで説明しています。
ペパーミントは別の植物です。シソ科ハッカ属の交雑種 Mentha x piperita で、カフェインの供給源ではありません。よく知られているのは、メントールをはじめとする、あの涼しく鋭い香りのもとになる芳香成分です。乾燥ペパーミントを湯に浸したものは、植物学的には「お茶」ではなく、ハーブの浸出液(ティザーヌ)です。その点ではカモミールやルイボスと同じ仲間です。TwiningsのFAQ(英語)にも、ペパーミントやカモミールのようなハーブは茶の木に由来しないので自然にカフェインを含まない、とはっきり書かれています。
では、ペパーミントティー1杯のカフェイン量は?原材料がペパーミントの葉だけなら、ゼロです。ノンカフェインのハーブティーとして選べます。純粋なペパーミントが「カフェイン除去済み(デカフェ)」ではなく「自然にカフェインを含まない」と表示されるのも、取り除くべきカフェインが最初からないためです。
長く浸したり熱くしたりすれば味は濃くなりますが、葉に入っていないカフェインを引き出すことはできません。カフェインを含むお茶にペパーミントを足しても、そのお茶のカフェインは消えません。
それでもシャキッとする感じがする理由
デスクでペパーミントを飲んで、あとで頭が冴えた気がして、カフェインなしという話は本当なのかと疑う人がいます。本当です。目が覚める感じには、別の説明があります。
メントールは、冷涼感を生む代表的な成分です。2002年に Nature に載った研究で、McKemyらのグループは、メントールにも低い温度にも反応する感覚神経の受容体を特定しました。熱いカップでもペパーミントが涼しく感じられるのは、そのためです。
香りについての研究もあります。144人のボランティアを対象にした研究では、ペパーミントのエッセンシャルオイルの香りにさらされた人は、香りのない人より自分を覚醒していると評価し、記憶の一部の指標でも良い結果でした。ただしこの研究は部屋に精油の香りを漂わせたもので、お茶を飲んだわけではありません。香りがさわやかに感じられる理由のヒントとして受け取り、お茶が頭を冴えさせる証拠とは考えないでください。ペパーミントが集中したいとき向けのカフェインなしのお茶の一覧に入る理由の一つでもあります。
感じるさわやかさは、味と香りの効果であり、カフェインの作用ではありません。「ミント」の飲み物を飲んで目が冴え続けるなら、見るべきなのはミントではなく、ベースです。
「ミントティー」にカフェインが入っているとき
ミントティーにカフェインはある? 場合によってはあります。次のような身近なミント系の飲み物には含まれます。
- モロッコ風ミントティー。 伝統的には、緑茶に生のミントと砂糖を加えて淹れます。カフェインは緑茶のベースから来ます。「ミントティーで目が冴えた」という話は、たいていこのタイプです。
- ミント緑茶、ペパーミント緑茶。 同じ発想のティーバッグ版です。目安として、FDAは一般的な緑茶を12液量オンス(約355 ml)あたりカフェイン約37 mgとしています。実際のブレンドは、茶葉の量によって多くも少なくもなります。
- ミント紅茶、チョコミント紅茶。 紅茶がベースで、同じFDAの表では12液量オンスあたり約71 mgです。カカオを含むチョコミントのブレンドは、カフェインがやや増え、それに近いより穏やかな成分のテオブロミンも加わります。
- ミント抹茶。 抹茶は葉をまるごと粉にしたものなので、カフェインは粉の量しだいです。
- ミントのイェルバ・マテ。 マテは南米のモチノキ科の植物で、Camellia sinensis ではありませんが、カフェインを含みます。コーヒーやお茶とどう違うかは、イェルバ・マテのガイドで説明しています。
- ガユサやヤウポンを使ったミントブレンド。 どちらもマテの仲間でカフェインを含み、「ナチュラルエナジー」をうたうティザーヌによく入っています。
これらは悪い飲み物ではありません。カフェインなしではない、というだけで、ミントは風味の一つです。正確な量は商品や1杯の量によって変わるので、数字が大事なときは、一般的な表ではなくメーカーの公表値を見てください。
カフェでは、ミントの味が強いかどうかではなく、「これはペパーミントのハーブティーですか、それともミント入りの緑茶ですか」と尋ねましょう。
箱の読み方
ブランド名を覚える必要はありません。箱を裏返して原材料を読み、ルールを一つだけ当てはめます。次のどれかが載っていれば、その飲み物にはカフェインが含まれます。
- 緑茶、紅茶、白茶、ウーロン茶、プーアル茶、または単に「茶」と書かれている
- Camellia sinensis
- 抹茶、煎茶、ガンパウダーなど、名前のある茶の種類
- イェルバ・マテ、ガユサ、ヤウポン
- ガラナ、または添加物として書かれたカフェイン
- カカオ、ココア(少量のカフェインとテオブロミン)
原材料がペパーミントの葉だけ、またはペパーミントにカモミール、甘草根、レモンバーム、フェンネルなどのほかのハーブを合わせたものなら、そのカップはカフェインなしです。
カフェインなしとデカフェは、別の表示です。 前面の「自然にカフェインを含まない」という一文は良い兆しですが、確かめる根拠は原材料リストです。「デカフェ」は別の意味だからです。デカフェのお茶は、もともとカフェインを含むお茶からカフェインの大部分を取り除いたものです。FDAは、カフェイン除去されたコーヒーやお茶にもカフェインが多少残ると述べており、Twiningsも自社のデカフェティーには微量が残ると説明しています。2つの表示が同じ意味でない理由は、デカフェティーの解説にまとめています。
表示を自分の量に合わせて考えましょう。 ティーバッグ1袋の数字は、3袋で淹れたポットには当てはまりません。量が大事なのにラベルに書かれていなければ、メーカーに問い合わせてください。
夜に飲むペパーミントティー
純粋なペパーミントにはカフェインがないので、夜の一杯として無理のない選択です。カモミールの風味を引き立てるために、睡眠向けのブレンドに加えられることもよくあります。ただし鎮静作用があるわけではなく、カフェインがないことが睡眠の対策になるわけでもありません。ゆったり過ごしたいときに選ばれるハーブとしては、カモミール、レモンバーム、パッションフラワーが定番で、睡眠とリラックス向けのお茶ガイドで紹介しています。
ミントの飲み物のあとによく眠れないなら、まずベースを確認してください。本当に純粋なペパーミントだったなら、夜のほかの過ごし方、たとえば寝る直前の大きなカップなどに目を向けましょう。
カフェインとは関係のない注意点が一つあります。ペパーミントは、誰の胃にも合うわけではありません。米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)(英語)は、口から摂るペパーミントオイルで起こりうる副作用の一つに胸やけを挙げています。ペパーミントティーのあとに胸やけや逆流を感じるなら、特に飲んですぐ横になるときは、夜は別のハーブティーに替える十分な理由になります。
カフェインを含むハーブティーは?全種類の確認表
同じ疑問はどのティザーヌにも当てはまり、答えはほとんど同じです。一覧を示します。例外は下の方にあります。
| 飲み物 | 植物 | カフェイン |
|---|---|---|
| ペパーミント | Mentha x piperita | なし(自然にカフェインを含まない) |
| スペアミント | Mentha spicata | なし |
| カモミール | Matricaria chamomilla | なし |
| ルイボス(赤・緑) | Aspalathus linearis | なし |
| ハニーブッシュ | Cyclopia 属 | なし |
| ハイビスカス | Hibiscus sabdariffa | なし |
| ジンジャー | Zingiber officinale | なし |
| レモンバーム | Melissa officinalis | なし |
| レモングラス | Cymbopogon 属 | なし |
| 麦茶 | 焙煎した大麦 | なし |
| トゥルシー(ホーリーバジル) | Ocimum tenuiflorum | なし |
| フルーツ・ベリー系のブレンド | ドライフルーツ、ハイビスカス、ローズヒップ | なし(茶葉を加えた場合を除く) |
| デカフェの紅茶・緑茶 | Camellia sinensis(カフェイン除去) | ごく少量が残る |
| カカオハスクやカカオニブの「お茶」 | Theobroma cacao | 多少あり、テオブロミンも含む |
| イェルバ・マテ | Ilex paraguariensis | あり |
| ヤウポン | Ilex vomitoria | あり |
| ガユサ | Ilex guayusa | あり |
| 緑茶(比較用) | Camellia sinensis | 12液量オンスあたり約37 mg(FDA) |
| 紅茶(比較用) | Camellia sinensis | 12液量オンスあたり約71 mg(FDA) |
この表から分かる目安は次のとおりです。ハーブ、花、根、果実、焙煎した穀物は、それだけならカフェインなしです。茶の木、カフェインを含むモチノキ類、カカオに由来するものは違います。「エナジー」向けとして売られ、実際に効くティザーヌがあれば、原材料を読んでください。これらの植物か添加カフェインが、ほぼ間違いなく入っています。
カフェインなしのハーブの淹れ方は、ハーブティーの淹れ方ガイドで説明しています。多くは本物のお茶よりずっと許容範囲が広いものです。特に人気の2つについては、カモミールのガイドとルイボスのガイドをどうぞ。
カフェインなしでも、誰にでも合うわけではない
NCCIHは、葉から作るペパーミントティーは安全と考えられるとしています。一方で、濃縮したペパーミントオイルの研究が、普通の一杯にそのまま当てはまるわけではありません。子ども、妊娠中、薬との併用では、ブレンドの原材料をすべて確認し、幼い子どもには薄めにして、迷うときは小児科医、薬剤師、医師に相談してください。ペパーミントのエッセンシャルオイルは、葉のお茶の代わりにはなりません。
ペパーミントをおいしく淹れる
カフェインなしの一杯も、おいしくなければ飲む意味がありません。ペパーミントは、ほかのどのハーブよりも下手に淹れられがちです。よくある失敗は、低めの湯温、短い抽出、ふたなしのカップの組み合わせで、ホテルの部屋で出てくるような、薄くてうっすら薬っぽい一杯になります。
ペパーミントはカフェインがなく、Camellia 系のお茶よりずっと許容範囲が広いので、たっぷり使って大丈夫です。まずはパッケージの指示に従ってください。茶葉から淹れるなら、次が良い基準です。
- 湯: 沸きたての湯、約100℃(212°F)。
- 茶葉: 240 ml(8 oz)に乾燥葉1.5〜2 g、目安は山盛り小さじ1杯かティーバッグ1袋です。生の葉なら、軽くつぶしたものをひとつかみ。
- 時間: 約5〜7分。味を見て次回に調整します。濃すぎれば葉を減らすか時間を短く、薄ければ葉を増やします。
- カップにふたをする。 メントールは揮発しやすく、湯気と一緒に逃げます。ふたやマグの上に置いた受け皿で、より多くが湯に残ります。
ペパーミントとスペアミントの違いや、消化への効果といわれるものの実際のところを含む淹れ方の全体は、ペパーミント完全ガイドにあり、手早い目安はペパーミントの抽出ページにあります。
よくある質問
ペパーミントティーにはカフェインがどのくらい入っている?
純粋なペパーミントなら、ゼロです。自然にカフェインを含みません。緑茶、紅茶、抹茶、マテを加えたブレンドにはカフェインが入るので、原材料を確認してください。
ミントティーにカフェインはある?
純粋なペパーミントやスペアミントの浸出液にはありません。モロッコ風ミントティー、ミント緑茶、ミント紅茶、ミントのマテ茶は、ベースのカフェインを含みます。
ペパーミントティーは興奮作用がある?
ありません。カフェインを含まないからです。目が冴えると感じる人がいるのは、メントールの冷涼感と香りによるもので、興奮作用ではありません。
ペパーミントティーはデカフェのお茶と同じ?
違います。純粋なペパーミントは自然にカフェインを含みません。デカフェは本物のお茶からカフェインの大部分を取り除いたもので、FDAは、カフェイン除去されたお茶にも多少カフェインが残ると述べています。
スペアミントティーもカフェインなし?
そうです。スペアミントはより甘く柔らかい風味のミントで、こちらもカフェインを含みません。モロッコ風ミントティーにはスペアミントがよく使われますが、そのカフェインは緑茶から来ています。
よく知られたブランドのペパーミントティーにカフェインはある?
ブランドではなく、商品しだいです。純粋なペパーミントはカフェインなしですが、同じブランドの緑茶とミントのブレンドは違います。箱の裏を読みましょう。
お茶タイマーで時間を合わせる
ペパーミントは、沸騰した湯と、長くふたをした抽出を求めます。多くの人が習慣でやることの逆です。**お茶タイマーアプリ**には、ペパーミントと、上の表にあるカフェインなしの代表的なハーブ向けのプリセットがあり、温度と時間が組み込まれているので、夜の一杯がいつも同じ仕上がりになります。iPhoneとApple Watchで動作し、ほかのことをしている間もライブアクティビティのタイマーで見守れます。
まとめ
- 純粋なペパーミントティーは、自然にカフェインを含みません。 茶の木に由来せず、長く浸してもカフェインは増えません。
- 「ミントティー」が常にペパーミントとは限りません。 モロッコ風ミント、ミント緑茶、ミント紅茶、ミントのマテ茶は、いずれもベース由来のカフェインを含みます。
- 箱の表ではなく、原材料を読みましょう。 茶、Camellia sinensis、抹茶、マテ、ガユサ、ヤウポン、ガラナ、カカオは、どれもカフェインを意味します。
- ハーブ単体はカフェインなしです。 カモミール、ルイボス、ハイビスカス、ジンジャー、レモンバーム、レモングラス、麦茶、トゥルシーなどが該当します。
- 熱く、長く、ふたをして淹れる。 メントールをカップの中に残せます。
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